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熊本プランニングセンターが開設10周年、関係者集い祝賀会を開催
<2024年10月10日、熊本> – オーシャン ネットワーク エクスプレス(ONE)は10日、熊本プランニングセンター開設10周年ならびに「次世代海上コンテナ輸送研究所(AOCTEL、Advanced Ocean Container Transportation Engineering Lab)」開設5周年を機に、関係者を招いて熊本市内で祝賀会を開催しました。祝賀会にはONEと川崎汽船、商船三井、日本郵船のコンテナ船事業関係者に加え、パートナーの構造計画研究所、AOCTEL所属のスタッフ、主要な港運会社などから約60人が出席しました。祝賀会の冒頭、AOCTELの佐々木勝吉センター長は「2014年の発足以来、熊本地震の発生、ONE発足とさまざまな出来事があったが、関係各社から人材を含めさまざまな支援を頂き、ここまで成長してくることができた。そこに甘んじることなく、プランナー一同さらに努力を重ねていきたい」と述べ、さらなる発展に向けた決意を語りました。
AOCTEL関係者による記念撮影
AOCTELは、2014年9月に熊本県大津町の熊本構造計画研究所内において、日本郵船により設立された「GLOプランニングセンター」を前身としています。日本郵船は90年代後半に、コンテナ船積み付けプラン作成業務をシンガポールに移管しましたが、より安定した業務の遂行と人材の育成、品質改善を目指し、かねてより協力関係にあった構造計画研究所と共同で「GLOプランニングセンター」を開設しました。その後、2018年のコンテナ船事業統合に伴い、日本におけるONEのプランニング拠点へと移行。2019年10月、「GLOプランニングセンター」から発展改組する形で、ONEジャパンと構造計画研究所による組合組織「AOCTEL」として新生しました。
AOCTELは現在、全世界で8カ所あるONEのプランニング拠点の1つとして、アジア・オセアニア域に寄港するONE運航船の積み付けプランを作成しています。全8拠点で作成されるプラン件数のうち30%超の作成を担うだけでなく、積み付け本数のデータ解析やターミナルからのダメージに対する修理手配なども実施。「陸の海技センター」を標ぼうし、地元採用のプランナーを育成するだけでなく、邦船3社の海技士や国内港運会社出身のプランナーも受け入れ、海技に関するさまざまな知見・ノウハウを集約して、世界をリードするプランニング拠点の形成を目指しています。
ONEは引き続き、同拠点の知見・ノウハウを活用しながら、安定的な海上輸送の提供とさらなる輸送品質の向上に向け、取り組んでまいります。
祝賀会であいさつする佐々木センター長
◆オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)について
オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)は2017年7月7日に、川崎汽船、商船三井、日本郵船の3社で定期コンテナ船事業を統合し設立されました。事業運営会社をシンガポールに設立するとともに、地域統括拠点を香港、シンガポール、英国、米国、ブラジル、UAEに置いています。現在は230隻以上のコンテナ船隊を運航し、世界約120カ国をカバーする180以上のサービスネットワークを通じて信頼性が高く迅速な国際輸送サービスを提供しています。ONEは約180万TEUの船腹規模を有する世界第6位のコンテナ船社であり、世界的な外航船社コンソーシアムであるTHE Alliance(THEA)に加盟しています。